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今回は昨年実施した 300年の歴史ある 石本さんのお宅で受け継がれてきた 仏様のごっつぉうで 省かれていた ぼたもち、うりもみ、そうめんについて 詳しく紹介していただきます。 基本的に精進料理です。 このレシピでは 前回のレシピへ ぼたもち、うりもみ、そうめんを 上書き挿入する形で紹介させて戴きます。 水窪では、他の伝統食同様 お盆のご馳走や まつる物もそれぞれの家庭によって違います。 また、水窪では8月に入ると盆月だからと 虫等の 殺生はしないと言われています。 |
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13日朝 |
〇しょうりょう(精霊)様がはるばるやってくるので 足洗い粥を作ってお迎えします。 米を洗って たっぷりの水で炊くお粥 |
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13日午前中 |
〇お迎え団子(ポンポン跳んでくるように 飛び石団子ともいいます) 米粉を水でかき、白玉団子のように 熱湯で茹でる。 |
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14日朝 |
〇ご飯とお茶を祭る |
14日昼 |
〇ぼた餅(粒あん、きな粉) ご飯を炊き軽くつぶして丸めて 平たく伸ばして餡を少し入れて 丸めて きな粉をまぶす。 ![]() ![]() ![]() 〇酢の物(ウリもみ) 色がつくくらいまで畑においた 昔うりを あまり薄くない程度に切り 塩をしてしばらく置く。 両手でぎゅっと絞り 酢、砂糖で味をつける。 ![]() むかしうり ![]() (参考):今のきゅうり ![]() 駄縞に皮をむいて ![]() あまり薄くない程度に切る。 ![]() 昔うりは弾力がありお麩のような 食感があります。 〇お麩とナスのお吸い物 |
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14日夜 |
〇うどん |
15日朝 |
〇ご飯とお茶を祀る |
15日昼 |
〇そうめん(ミョウガとなすの汁) 煮干し、鰹節は使わない。 だしは昆布と椎茸で。 昆布は 少し刻みを入れて 5分ほどで取り出す。 入れすぎると出た出汁が昆布に戻るから。 なすはそうめんと見分けがつかないほど 極細に切る。(石本家のこだわり?) ゆでたそうめんに暖かい汁をかけて祀る。 ![]() こんぶは刻みを入れ早めに取り出す。 ![]() なすは 極細に切る。 ![]() ![]() |
〇ナスの馬を作る(トウモロコシの毛を 尾っぽとたてがみにする) そうめんを馬の手綱としてかける 馬の足は 今は「麻殻(アサガラ)が 手に入らないので桑の枝の皮をむいたもの をつかいます。 (アサガラとは麻布などのために皮をむいた 芯で、麻は大麻なので作ることは禁止です) |
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15日夜 |
〇菜飯(抜き菜がないときは椎茸飯)![]() 〇和え物(きゅうりの胡麻和え) 夕ご飯の後遅くにおみやげの団子を6個作る |
16日朝 |
〇しょうりょう様を送る(ナスの馬、里芋、 団子) 団子は6個のうち1個を半分に切って送る 残り5個半は家族でみたらし等にして戴く。 大きな里芋の葉に 無縁仏さまの分も たっぷりとまつって送ります |
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