水窪に伝わる 行事料理を後世に伝えるべく ひな祭りのご馳走の昔の作り方を講師石本静子さんに 教えて 頂きながら再現してみます。 今回は小学生など数名も興味を持って参加してくれました。 |
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◎ 材料 |
米:3カップ 酢:30cc 干しシイタケ:2~3枚 芋の茎:20g 美濃干し(切り干し大根):20g 人参:100g ごぼう:100g 刻み昆布:20g 卵:2個 |
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◎ 作り方 | |||
干し椎茸は前日から水でもどしておく (急ぐときはぬるま湯で) もどし汁は 捨てないで キッチンペーパーと あみでこしておく |
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芋の茎、美濃干し、刻み昆布は 洗ってからもどしておく。 芋の茎はぬるま湯で30分くらいもどすと アクがでる。 軽く絞り熱湯に入れて好みの硬さにする。 |
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ごぼうと人参は 笹がきし、ごぼうは 水にさらす。 |
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鍋にごぼう、椎茸、美濃干しを入れ 柔らかくなるまで煮る。 芋の茎、人参、刻み昆布は砂糖、塩、醤油で 味付けをしてから入れ 煮すぎしないようにする。 |
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味加減は好みで 炊き込みご飯の要領で。 材料の甘みが生きるよう砂糖は控えめに。 |
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卵は調味料を入れ炒り卵を作る | |||
炒り卵に代えて 薄焼き卵を千切りにして錦糸たまごでも良い |
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ご飯が 炊きあがる少し前に具を入れる。 | |||
味ご飯が炊きあがったら寿司桶に広げ、 酢を回し入れて味を整える。 炒り卵も加える。 |
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はまぐりの吸い物を予定していたが はまぐりが手に入らなくて 椎茸とみつばのお吸い物としました |
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◎ 材料 | はまぐり:人数分 水:人数分のお椀分 | ||
◎ 作り方 | |||
予定されていたハマグリのレシピ | はまぐりはきれいに水洗いし、 水から 中火~弱火で煮る。 |
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はまぐりの口が開いたら醤油少々で味付けをして 火を止める |
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はまぐりのお吸い物の時は ハマグリの香りが 消えないように ミツバなどの青物は入れない。 |
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ハマグリにまつわる話 | なぜ、ひな祭りにハマグリのうしお汁が作られる のでしょうか。 実は貝は左右はがしたとき元の相手でないと 絶対にあわない。 このことから 将来理想の相手とめぐり合い 一生添い遂げるよう願ったということです。 |
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椎茸とみつばの おすいもの | |||
椎茸は一口サイズに切っておく | |||
ミツバは 根を取り除き2cmくらいにきりそろえる。 ちなみに くどいけど はまぐりのお吸い物の時は ハマグリの香りが 消えないように ミツバなどの青物は入れない。 |
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昆布を水ででじっくり戻して旨味を 抽出してからから火にかける 沸騰する前に昆布を取り出す。 火を止め鰹節を入れ一煮たちしたらざるで濾す。 |
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塩、醤油を入れ 火にかけ椎茸が煮えたら三つ葉を入れる |
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◎ 材料 | お供えなど硬くなったお餅 油:少々 砂糖:少々 | ||
◎ 作り方 | |||
硬くなったお餅(お供え餅等)を日に干してカチカチに しておきます。 |
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細かく砕く。 | |||
油で揚げても良いが、今回はフライパンにカチカチの 餅をひろげ弱火でゆっくりと炒っていく。 |
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水に砂糖を溶かし火にかけて 蜜をつくっておく。 炒り豆(節分の豆の残り)を入れる |
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中まで火が通りサクサクの感じになったら 作っておいた蜜を絡める |
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丸めたお餅 | |||
今回、講習会では作ることがありませんでしたが ひな祭りには 菱餅、草餅が作られます。 水窪では、供える菱餅の他は「切り餅」や 「まるけ餅」がつくられます。 |
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まるけ餅は小豆の餡を入れます。 | |||
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まるけ餅をまるけるときは子供に 「きれいになりますように。 お嫁に行ってらかわいい子が授かりますように。」 と 説きながら丸めたのだといいます。 |
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菱餅の色は白、緑、ピンク? 白い雪から緑の芽が出てピンクの花が咲く意味だ といいますが諸説あります |
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