郷土料理の講習会 2023年10月22日 講師:石本さん |
♡串芋 材料:とおのいも 500g 味噌 竹串 作り方: ・芋は「いもこじ」でこじて 少し皮が残る程度に洗って 少し日に干す。 |
芋こじとは桶の中に里芋と水を入れX型の棒や板でかき回すこと。 こうすると 芋と芋がぶつかり合い、こすれあってうまい具合に汚れ が落ちる。 |
・とおのいもを適当な大きさに切り(小さいものは そのまま)鍋に入れ芋がかぶるくらいの水を入れて 茹でる。 火が通り柔らかくなっても 水が無くなり ぴちぴち音 がするくらいまで煮る。 |
・味噌をすり鉢で擦り、好みの味付けをして芋に つけやすいように薄める (さとう、しょうが、柚子等) |
・竹串に大中小の順に太い方が下になるように バランスよく斜めに芋を刺し、囲炉裏の灰に立てて 炭火でこんがり焼く。 |
※竹串は 芋が落ちないように両側の角を削って 三角にする。灰に刺す節の下の部分はある程度長く、 上は芋が3つ刺せる位の長さにする。 (竹串を切ってみた) |
・表面に少し色が付き、カリッとしてきたら ゆるく すった味噌を全体にかけてすり鉢のふちでトントン して余分な味噌を落としさっとあぶる。 味噌が乾いてきて少し焦げ目がついたら出来上がり。 |
串芋はジャガイモでも作るが、本来水窪で作られてきた 伝統の串芋は里芋の串芋。 |
♡里芋の種類(参考) |
石川早生:石川早生は皮離れの良い小ぶりの里芋。 球形でぬめりが強くやわらかで やや淡泊。 |
どだれ:どだれは見た目コロンとした楕円形。 貯蔵性が高い。調理しても煮崩れしにくく、粘りがあり 柔らかい。 |
とおのいも:とおのいもは野球のボール大の大きさの 大きな芋。身が固く もっちり、ねっとりとした独特の 触感と風味。 とおのいもを土寄せして育てると曲がって海老芋に なる。 |
えびいも:えびいもはとうのいもの品種の一つ。 とおのいもを土寄せ等の独特の栽培を施したもので 形が湾曲していて横縞があるのでエビのように見える。 |
八つ頭:八つ頭は親芋と子芋が結合し塊となった品種。 一般の里芋と比較して肉質がしっかりしており、 ほくほくとした触感が特徴。粘りはどちらかというと少なく ほんのりとした甘みも感じられるほか一般的な 里芋よりも栄養価が高いといわれている。 |
水窪ではいもがら(ずいき)を作るために栽培された。 |
おまけ(子供達が好んで食べるようにと考えたメニュー) |
♡里芋のハンバーグ 材料:里芋600g にんじん80g いんげん60g 凍み豆腐2枚 生椎茸(戻した干しシイタケでも可)60g 作り方: ・里芋は大きさを揃えて切り、蒸して軽くつぶす。 (半殺し) |
・好みの具材は細かく刻み、フライパンにサラダ オイルを熱して炒める。 |
・つぶした里芋に炒めて粗熱をとった具材を入れて 混ぜる。(具材は鳥ひき肉やツナ、コーン等を入 れると子供も食べやすくなる) 凍み豆腐をおろし板ですり下ろしながら加え、 硬さを調節する |
・好みの大きさの小判型に丸め、サラダ油を敷いた フライパンで両面をこんがり焼く。 |
・好みのソースを作り焼いたハンバーグにかける。 (ケチャップ、醤油、ソース) |