えびす講膳     お歳取りのご馳走  



季節の郷土料理 第1回

 えびす講 膳

 

みさくぼ郷土料理講習会


七福神のひとりで 釣り竿と鯛をもっているのが 恵比寿様です。
恵比寿大黒と言って大黒様と一緒に祀られているのをよく見かけます。
神無月には日本中の神様が出雲へ出かけるので その間留守番をするのが恵比寿様で、
その苦労に報いるのがえびす講だといいます。
えびす講には どんな料理をお供えするのでしょうか。

NPO法人 山に生きる会では 水窪に伝わるえびす講料理の講習会を11月20日開催しました。

 
 
えびす講膳
講師:石本静子さん

4人分(そのうちから えびす様(左)と、大黒様(右)と2つのお膳を作る)

〇小豆ご飯      米・・・5合    小豆・・・半カップ
             
             田んぼの少ない土地柄 もち米ではなく うるちまいに 小豆を入れ
             おこわ風に炊いた小豆ご飯・あずきめし

             ・小豆を煮た汁を取っておいて米を炊くとき入れる。
             ・米の水が無くなるくらいの時にあずきを入れる。
             ・炊き上がったとき塩加減を調整する。


〇おひら        人参二分の一      ごぼう二分の一     しいたけ4枚
             ちくわ4本         大根二分の一      油揚げ4枚
             刻み昆布二分の一袋   
             他に こんにゃく、豆腐、練り物も可      
             
                
             ・だしは煮干しでとる
             ・牛蒡はあく抜きをしない
             ・野菜は基本的に皮をむかずに大きめに切る。
              椎茸も一枚のまま入れる。
             ・煮えにくい野菜を下から入れて煮る。煮ている間は具材を混ぜない
              ように味を重ねるイメージで煮ていく。
             ・水は具材が被る程度にたっぷり入れる。
             ・刻み昆布は野菜が煮えてから戻し汁とともに入れ、味付けをする。


〇さんま        生でも塩でもよい 
             
             ・さんまは焦げ目をつけてからお供えする。
             ・神様のほうに腹を向ける。


〇クルミ和え     糸こんにゃく 1玉     くるみ 30g
             こんにゃくの味付け:砂糖小さじ1  塩少々  醤油小さじ1
             クルミの味付け:砂糖大さじ1 塩少々 冷ましたお茶50cc
                 
             ・糸こんにゃくは7~8cmに切り、湯がく。
             ・ざるにあげ水けをきり、鍋に入れ乾煎りする。
              水気がなくなったら砂糖、塩、醤油の順で味付けをする。
              冷まして味をなじませる。
             ・クルミは荒くつぶしたら早めにお茶を入れてから よく擦る。
             (くるみを しっかり擦ってからお茶を入れると 白くならない)
             ペースト状になったら砂糖、塩の順に入れて味付けに合うよう
             調節する。

〇酢和え(なます)
             大根500g   人参50g      塩小さじ1
             酢50cc     砂糖大さじ1   ゆずの皮(好みで少々)
             絞る   
             ・大根は皮をむき千切りにし、塩をして、しんなりしたら優しくもんで
              1時間以上置く。
             ・人参も 別に塩をして、もんで置く。
             ・大根、人参をしっかり絞って味付けをする。
             ・ゆずの皮を薄くむき、細く千切りにしたものを混ぜ合わせる。
              酢和えのゆずは皮だけ使う(汁を入れると苦くなる)


             ※供えるとき 箸とゆずを忘れない。膳は神様のほうへ向ける。


    ちなみに    えびす講は水窪では11月20日
             前日には「宵えびす」と言ってぼた餅を祀る。
             当日朝はお茶を祀り、夜は蕎麦かうどん(蕎麦のつゆは
             大根たっぷりで)