平成28年8月11日(山の日)
池の平を経て白神(しらなみ)、夏焼隧道・大嵐駅ウォーキングツアーが実施されました。
2014年の春 杉の木に積もった湿った雪が凍って倒木が多発しました。 NPO法人山に生きる会では、 そのため通行止めになっていた水窪~池の平~白神駅間をチェンソーで 切り開きました。 そして 崩壊で寸断されていた白神~夏焼隧道の 崩落箇所をその頭まで迂回する道を開設したり また、斜面に足がかりのくぼみをつけたりして どうにか、通れるようにしました。 この、開通記念行事としてウォーキングツアーを開催しました。 |
コース
水窪総合体育館~池の平登山口~池の平峠(810m)~池の平(654m)~十四曲がり~白神(しらなみ)~夏焼隧道~飯田線大嵐駅~向市場駅
36名が参加
コアジサイの群生へリンクします。
遠州七不思議の一つ、幻の池「池の平」
1954年, 1961年、 1968年、 1975年、 1982年、 1989年、 1998年、 2010年、
池の出現は7年に一度と言われていますが 近年はそれが乱れています。
地球が異常気象になっているということでしょうネ。
池の平で昼食
白神(しらなみ)
天竜川河畔の「白神(しらなみ)」には、昔、舟着場がありました。
明治40年ころまで飯田地方から天竜川を舟で運ばれた米などの物資は、
「白神」から十四曲がり、池の平を経て水窪に至る山道を、人力(背負子)や馬で運ばれていました。
雪害による倒木の惨状。
飯田線の前進 未開通区間だった「三河川合」~「天竜峡」間は 急峻な山岳地帯を通過する天竜川沿いのルートで 大変な難工事でしたが、 山地での測量技術に長けた アイヌ民族の測量士「川村カ子ト」が招かれて1926年より測量を開始し、建設にもあたリました。 そして、この区間は1937年「三信鉄道」として全開通しました。 こうして、豊川鉄道~鳳来寺鉄道~三信鉄道~伊那電鉄とがつながって豊橋~辰野間が全区間開通し、「白神駅」も設置されました。 |
「白神駅」は水窪から直線距離で 一番近い駅(最寄り駅)ということで この街道を人や物資が行き来しました。
その後、1955年 佐久間ダムの建設により 線路が水窪へ迂回し 「白神駅」が廃止されこの街道もさびれる運命をたどりました。
白神(しらなみ)駅ホームから北、夏焼方面を見る(昭和12~18年撮影?)
白神(しらなみ)から夏焼隧道の間は 崩落があったりしてロープを頼りに渡ったり 尻で歩いたり?する箇所がありました。
参加者の中には そこが水窪の山らしい山だ。楽しい山歩きができたと喜んでいる人もおりました。
途中 たくさんの水が流れ込みダム湖が渦を巻いているところがありました。
これは水窪ダムの水が 水窪発電所で発電に使われ その水が隧道を通って佐久間ダムに送られているところでした。
夏焼第二隧道(県道288)
飯田線「大嵐駅」に着く前に 1300mの夏焼暗闇隧道があります。
このトンネルは 飯田線付け替えにより廃線となったトンネルで 県道に転用されました。
手掘りのままの岩石がむき出しのところがあり これを目当てに訪れる人も多いといいます。
大嵐駅(おおぞれえき)
1997年に建てられた駅舎は 東京駅を模して作られています。
この駅は対岸の富山村(とみやまむら=当時)が建てたということです。
途中、鹿や熊も見かけることが出来ました。