根元の周りが8メートルという ねずこの巨木の見学会が行われました。
講師は 静岡県巨木と森林文化の会の鈴木久雄先生にお願いした。
参加者は 町内外から総数32名。
今回は、大幹線林道天竜川線長野県境にほど近い栗橋のたもとから入ります。
街中から車で50分 さらにおよそ2時間人工林の急斜面をジグザグに登って、
尾根道を横に進むと広い平地に出た。。
石垣の屋敷跡や墓跡などが有り細い杉が生えていた。
ここには 昭和の前期まで民家が有り炭焼きなどをして生活をしていた。
徳久保は トックボと読む。
その、一段高いところに「ねずこ」は どっしり かまえていた。
その近くに もみや つがの大木を 従えて・・・。
ねずこは 別名クロベといい檜のような鱗片葉の 常緑針葉樹。
分布域としてこの付近がはほぼ南限で静岡県ではあまり馴染みがない。
木曽五木として有名。
木曽五木とは
江戸時代初期、森林の伐採が進み荒廃してしまった。そこで、尾張藩は
ヒノキ・アスナロ・サワラ・コウヤマキ・ネズコの五木の伐採を禁止し
森林の保護に努めた。その結果、木曽にこれらの山林が残されていた。
ねずこは成長が遅いので年輪が緻密で用途は天井板・屋根板・らんま・建具・家具・下駄など。
天井板は竹のように薄く割いてあじろ(網代)に編んで使った。
屋根板も薄く割って板にして屋根に葺いた。